顔?名前?…ああ、恐縮ながら、あなたのフォルムで認識しております。発達障害の営業活動

仕事

皆様、こんにちは。本日もつつがなく小さな会社を永続させるためにも営業活動にも勤しんでおります、私です。

少々、告白めいたお話から始めさせていただきたく存じます。

実は私、人の名前と顔を覚えることが、大変苦手です。

「え、営業でありながら?」

はい、仰る通りでございます。私自身、そう思わざるを得ません。しかしながら、これはもう、致し方ないことなのです。なぜかと申しますと、覚えられないものは、どうあがいても覚えられないのですから。

ASD(自閉スペクトラム症)の特徴として、目を合わせることが苦手という点が挙げられます。私もその例に漏れず、人の目を見て話すことが、どうも苦手なのです。そのため、人の顔が全く覚えられません。

「確か、以前どこかでお会いしたような…」

そう思い、記憶の糸を手繰り寄せようと、脳内をフル稼働させるのですが、脳裏に浮かび上がってくるのは、その方の全身のシルエットや雰囲気のみ。

「ああ、確かあの時、グレーのスーツをお召しになっていたな…」

といった具合なのです。

従いまして、企業訪問の際など、受付の前で対面しても、先方から

「私様でこんにちは!お久しぶりです!」

と、お声がけいただくことばかりです。

「いやいや、本来ならば、こちらからご挨拶すべき立場なのですが!」

と、心の中でおもいつつ、

自分なりの最高の笑顔で「ああ、恐縮ながら、お気づきになれませんでした!ぼーっとしてました!」

など言い訳をしつつ、何食わぬ顔でスルーさせていただくのが、私の常套手段となっております。

覚えられないものは、どうあがいても覚えられないのです!よって笑顔が武器です。

この笑顔、実を申しますと、発達障害が困った時の最強の武器だと思います。

従いまして、私は割り切って、素敵な笑顔を練習することにしたのです。

「笑顔は、困った時の最強のコミュニケーションツールである」

そう信じ、鏡の前で、毎日欠かさず練習を重ねました。最初の頃は、まるでロボットのような、ぎこちない笑顔でしたが、今ではもう、大抵の人は騙せるレベルの、洗練された笑顔を習得いたしました。

若い頃は、引きつったような、いささか不気味な笑顔だったため、「へらへらするな!」と、お叱りを受けた苦い経験もございますが、今ではもう、プロフェッショナルの域に達したと自負しております。

人様の顔と名前の話に戻します。僕は親しい間柄の方であっても、「お顔を思い出してください」と仰られても、正直なところ、至難の業でございます。ASDの特徴として、人の顔を認識することが苦手という点が挙げられます。私もその例に漏れず、人の顔を、そもそも見ていないのだと思います。

目が合わないから怪しい、、そう思われているはずです。

しかしながら、嘆いてばかりいても、何も始まりません。

「笑顔は、世界を救う」

少々、大げさだとお思いですよね?いえいえ、そんなことはございません。なぜかと申しますと、笑顔さえあれば、名前を忘れようが、顔を思い出せなかろうが、どうにかなるものなのですから。

もちろん、苦労は絶えません。

「●●さん、いつも大変お世話になっております!」

と、お名前を間違えてしまうことや、もう駄目だ!わからん!という時は

「あの…失礼ながら、どちら様でいらっしゃいましたでしょうか?」

と、きっぱり尋ねてしまい空気を悪くすることもありました。

しかしながら、そのような時も、私は笑顔で乗り切ってきたのです。

笑顔さえあれば、どうにかなるものなのですから!

もちろん、全てが全てうまく行くわけではありません。お顔をしかめる方もいらっしゃいます。

しかし、そのような時は、

「恐縮ながら、お名前は失念してしまいましたが、あなたのことは、全身で記憶しております!」

と、全力でアピールいたします。

意外にも、このアピールが、効果を発揮したりするから、世の中は面白いものです。

まあ、そのような時も、時にはございます。

しかしながら、私は決してめげません。なぜかと申しますと、私はASD/ADHDの経営者なのですから。

普通ではないからこそ、できることがある。

普通ではないからこそ、面白い。

私は、そう信じております。多様性の時代です。

従いまして、本日も私は、笑顔でお客様に会いに行きます。

(本当は人とのコミュニケーションが苦手なのですが)

もし、この記事をお読みになっているあなたが、私と同じように、発達障害でお悩みなのであれば、共に頑張りましょう。

改めて、普通ではないからこそ、面白い。

そう信じて、笑顔で生きていきましょう。

この記事が、あなたの笑顔のきっかけとなりますように。

ASD/ADHDをお持ちの皆様、共に笑って、この世を渡っていきましょう!

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